【日南民商】けんちゃんのおじゃまします No.8
今回は、ヒナとなる卵の生産をされている根井和行さん(北郷支部)の鶏舎にお邪魔しました。
焼き鳥屋の私ですが、鶏についてはほとんど無知、知らない事をたくさんお伺いしました。
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いま、メス9,300羽、オス1,400羽を飼育中だね。
昭和58年、38才だったな。仲間と一緒に払い下げを受けた国有林を畑にして、みかんの共同栽培を始めたが、うまく行かず10年でやめた。
児湯食鳥と縁があって、畑に養鶏場を建て、いまの事業を始めたんだわ。当時24人の業者仲間がいたね。みんな大きな借金をして苦労をしたこともあり、いま半分に減っている。
児湯食鳥から入れたヒナを週2日断食させながら6ヶ月間育てる。脂肪を付けずいい親鳥にするため"生かさず殺さず"での飼育だね。
経験からメス12羽に1羽の割でオスを混ぜ、有精卵を産ませる。精力旺盛な元気なオスをつくらないと、ダメだ。
気を使うこと? そうだな-。
夏は水を噴霧して鶏舎内の温度を下げる、扇風機も使って風通しを良くする、カーテンを頻繁に開閉して日照時間を調整する。
こうして飼育環境を整え、1個でも多く、いい卵を作るようにしている。
とにかく、手を掛けるこっちゃな。
開業して間もない頃、納入先の児湯食鳥に税務署が入り、その関連でウチにも来てえらい目にあった。
そんとき隣の同業者が民商を紹介してくれ入会したんだ。
法人にした5年前に税務調査を受けたが、民商立ち会いで、追徴なし。
経理も申告も民商に相談してるが、やっぱり安心じゃな(笑)。
エサやり、掃除、消毒などで手が掛かり、これまで子どもの運動会にも出られんかった。
今はエサも機械がしてくれるし、何より娘夫婦が後継ぎで頑張ってくれているのが嬉しいし、楽してる。
え、趣味? 数年前から家の前のハウスでブドウを作ることかな。
それと、母さんとの旅行が楽しみ。10月には地区の仲間6人とカナダに行く計画だ。
こないだの班会では、間引いたオス鶏で燻製(くんせい)肉をつくろうと盛り上がり、仲間に燻製器を作ってと頼んだ。民商は会員どうしの繋がりがいいな。
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鶏インフルなど心配がありながらも、見せて頂いた鶏舎は、風通し、日当たりともに最高。
ぜひ、うちの店に根井さんの新鮮タマゴのメニューを登場させたいな。