宮崎商工団体連合会、あなたの商売を応援します

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　高校卒業後、家業を継ぎたいと考え、東京の美容師学校へ進学したのですが、理容と美容は違ったんです。

自分の描くイメージは、この理容店で働く祖父や、父の姿でした。美容の世界ではなかったと気付きました。　

そこで宮崎の理容師学校へ入り直し、卒業後は宮崎市内のお店で5年ほど修業させてもらいました。店長業務を任せて戴いたことで、技術とともに店を継ぐ経営を学べたので、それが良い経験として活きていますね。

　店を継ぐきっかけは、2代目に当たる祖父が引退し、3代目の父が腰を悪くするという状況の時でした。

「いまこそ帰って手伝いたい」自然にそう思い、退職して帰ってきた今年4月から店に立っています。

　宮崎で雇われの時は暇な時間が嬉しかったのですね。けど今ではお客さんがこないと不安になるし、もっと学びたいと長渡先生（ｶｯﾄｳｪｰﾋﾞｰｼｮｯﾌﾟナガト・民商会員）に習ったり、各地の講習会に意欲的に参加するようになりました。

　嬉しいのは、祖父のお客さんだった方から「兄ちゃんがいい」と言ってもらえたことですね。　

親子でも仕事について話し合うことで、「こうした方が良いな」と気づきがあります。より良いものを追求し、長く愛されるお店にしたいなと。ここは静かで、隠れ家的な雰囲気もある、生まれ育ったこの場所が好きなんですよ。

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趣味はたまに行く映画鑑賞だそうです。地域と家業を愛し、しっかりと独り立ちを始めた若き4代目は、頼もしく輝いていました。

（戸井）