【日南民商】滞納者扱いはゴメン 納税の猶予申請
納税相談で対応が横柄だったり、売掛金を差押えるなど、多くの人が税務署の徴税に苦しめられています。
先日の消費税計算会には21人が参加。簡単に計算できる消費税計算シートを使って全員が税額を算出しましたが、会場から「高いね。どうやって払おうか」と溜息まじりのつぶやきが、あちこちから聞こえます。
坂元事務局長からの「払えない税金は『納税の猶予申請』を行えば、分割納付ができ、滞納扱いにもなりません。納税証明も出て、延滞税も減額されます。ぜひ申請を」の話に元気づけられた3人が集団申請しました。
ところが、申請書を受付けた税務署員から「納付能力調査で、帳簿を見せてもらいます」と言われ、税務調査に発展するのではないかと心配された1人が申請を取り下げることに。
造園業のAさんは「当面仕事がなく、入金がないうえに子供の進学で家計も大変。申請を認めてもらいます」と、臆せず権利を主張します。
税務署に頭を下げての「分納」は、一生懸命払っても「滞納者」として悪者扱いですが、「納税の猶予」は法律が定めた権利。この調査では、どんな事情で納税が困難かを問われますが、税務調査ではありません。税務署の対応が、納税者からいやしくも「猶予申請を窓口規制している」と受け取られたとすれば、きびしく是正が求められます。交渉します。