【日南民商】いたずらカラスにも優しい心遣いを
商工新聞を配達途中、何気なく上を見上げると、電柱にカラスが巣を作っていました。親カラスと見受けられるのが一羽、巣の中から下を見下ろしています。
じっくり眺めていると黒い頭がちょこちょこ動いていて、「あっ雛が孵ってるんだ」と思いつつ頭をよぎったのは、「鳥のいたずらによる停電」の新聞報道。
要らぬお節介かも知れぬと悩みながらも電力会社に連絡を入れると、電力会社の方もご存知だったようで、「ヒナが巣立つまでそっと様子を見ている」との返答でした。もし、この巣が原因で停電になったら住民が迷惑をこうむり、苦情が入るでしょう。それを覚悟の上で、やさしい心温まる配慮に、「なかなかやるじゃない」とほほえましい光景を思い浮かべ、幸せな感動を覚えたものです。
こうした日常の優しさや思いやりが失われるのが、戦争です。平和を願う「憲法9条」が改悪されると「戦争をする国」になってしまいます。醜い戦争は、夫や子供、孫など大切な家族を失うことになってしまいますね、それを思うと恐ろしくなります。幸福だからこそ、小さな生き物への思いやりができるのでは? (宮)