【西都民商】国保税滞納で軽自動車を差押さえ...経営状況を説明して解除に!
平成21年から24年分の国民健康保険税545,900円(延滞金含む)を滞納し、「西都市税務課から軽自動車を差押さえられ、タイヤロックされて困っている」と、宮崎市内で居酒屋をしているHさんから11月10日に相談を受けました。
事情を聴くと、口蹄疫が発生した後、お客が減少し売上が下がり、その上65歳の兄が高齢で就労できず扶養者が増え国保税が昨年から増加したために納付が困難な状況でした。
12日に税務課の徴収担当職員と面談、この間を経過を聞くと「これまで何度も文書で納付をお願いし、窓口でも相談し6月には毎月2~3万円を分納する計画を出してもらった。しかしその後、1回も納付がないし納税が困難などの連絡もないので、差し押さえを行った」と回答しました。
「納付困難になった時に、営業とくらしの状況を聞き取り、無理な納付でなく、徴収の猶予などの説明ができなかったのか」との菊池事務局長の問いについて、「個人のプライバシーに関わる深いところまで立ち入ることはせず、ご本人の納税意欲・計画を示してもらった」と回答、あくまでも徴収優先の姿勢を崩しませんでした。
さらに「市が、軽自動車をタイヤロックして差し押さえてしまえば、Hさんは買出しにもいけず、お店も開けられない。タイヤロックを解除して、営業を継続させることで、生活費と納税資金の確保ができる」と追求し、Hさんも今の営業状況とくらし(生活費)の実情をまとめた計算書を示し「ここまで聞き取ってくれれば、納税計画で示した毎月の金額では、納付困難な状況になることがはっきりわかる。納付が困難になるような計画を無理に押し付けず、実情に合ったものに変更してほしい」と要求しました。
その結果、Hさんは毎月1万円以上の納付を約束し、とりあえずタイヤロックは解除してもらえることになりました。
Hさんは「納付相談に行った時も、差し押さえに来た時も一括納税か、相当額を納税するよう厳しく迫られ、どうしてよいか戸惑い無理な約束(計画)をしてしまった。車が使えるようになってホッとしました。営業は厳しいけど、毎月1~2回でも納付していきます」と笑顔に「入会をして、いろいろ相談をしたいけど、営業が厳しいので」と商工新聞の購読を約束してくれました。
会員のみなさん、みなさんのまわりで税金・国保税の滞納で困っている方がいましたら「悩んでいないで民商で相談してみたら」と紹介してください。